【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】が2年連続ポールポジションを獲得!
1998年に始まった“もて耐”も2016年で19回目を迎えた。今年は、昨年の130を上回る148台がエントリー。土曜日の4時間耐久が19時ゴールとなったこともあり、ヘッドライトとテールライトが義務付けられたのが大きな変化だった。今年も8月最初の週末開催となったが、8月6日(土)は、朝から厳しい暑さに見舞われた。
朝8時30分からAグループ第1ライダーのセッションから公式予選はスタート。【#10 チーム ペンスケ】の松田光市選手が、まず2分18秒940をたたき出しリーダーボードのトップにつける。このとき2分20秒643をマークし4番手につけた【#29 ニクキューR & ゆもみちゃん】の加藤大地選手は、ST-Ninjaクラスのコースレコードを更新する。続くBグループ第1ライダーでは、【#53 MOTORACING & KYOEI】の佐々木將昭選手が2分15秒244を出しWTクラスのコースレコードを更新。11番手につけた【#21 NRプロジェクト&我夢超大】の檜澤悦男選手は2分20秒430で、加藤選手のタイムを上回りST-Ninjaクラスのコースレコードを塗り替える。そしてCグループ第1ライダーでは、森山貴史選手が2分23秒380でAS2クラスのコースレコードを更新するなど、第1ライダー枠では、レコードラッシュとなった。一方、有力と見られていたライダーがアクシデントに遭い、ノータイムになるチームもあった。
第2ライダーとの合算タイムでグリッドが決まる“もて耐”だけに第2ライダーのタイムも重要だ。ここで最速タイムとなる2分16秒123をマークしたのが、昨年のウイナーでもある【#1 YSSレーシング ブルドッカータゴス】の藤井岳選手。チームメイトの小板橋達也選手は、2分16秒007をマークし第1ライダーでは2番手につけており合算では、4分32秒130となり2年連続ポールポジションを獲得した。
「金曜日のスポーツ走行まで、全くタイムが出ていなかったのでポールポジションを取ることは想定外でした。もてローのときのマップにしたのがハマりましたね。7耐決勝は、速いチームが昨年以上にいるので燃費走行に徹します」と小板橋達也選手。
2番手に最速タイムをマークした【#53 MOTORACING & KYOEI】、3番手に【#63 DOG FIGHT RACING】、4番手にBraveクラスで、ただ1台予選を突破した【#12 CLUB1.2FKクシタニ川口店】、5番手に【#10 チーム ペンスケ】、6番手に【#13 MOTORACING & KYOEI】、7番手に【#75 D;REX】、8番手に【#56 HAPPY MONDAY】、9番手に【#98 NMC Verity】、10番手に【#36 モーターサイクルジャパン】と続いた。
そして、もて耐史上初のナイトセッションのある4時間耐久レースが、予選を通過できなかった70台によって午後3時にスタート。ホールショットは【#9 ピューピュー電設】が奪うが、オープニングラップをトップで戻って来たのは【#25 BF&RASH】の國川浩道選手だった。現役の国際ライセンスライダーだけに、その速さは、さすがのひと言。【#9 ピューピュー電設】は、2番手を走っていたが、その背後には、やはり現役の国際ライセンスライダーである【#147 team基蔵*栄和&moto1/4】の小室旭選手が迫ると、何度か順位を入れかえるものの速さでは、小室選手が上回る。その後、【#9 ピューピュー電設】が1回目のピットに入ると、【#25 BF&RASH】と【#147 team基蔵*栄和&moto1/4】が1-2を占める。この2チームは、国際ライセンスライダーをフルに走らす作戦だ。そんな中、【#66 ライディングスポーツ&KISS】はコンスタントな速さで周回を重ね3時間を経過した時点ではトップに立っていた。そして最後のスティントを小椋華恋選手が担当し、コースにトップのまま戻って行く。この時点で、ほとんど勝利を手中にしていたのだが…。残り30分というところで黄旗追い越しのためペナルティを受けてしまい順位を落としてしまう。これでトップに立ったのは【#79 湘南FRP&RacingGarageSTR】だったが、その後方から怒濤の追い上げを見せていたライダーがいた。【#25 BF&RASH】の國川選手だった。「ガソリンが最後まで持つか分かりませんでしたが、勝つことしか考えていませんでした」とゴール後に語った國川選手は、残り5分というところで【#79 湘南FRP&RacingGarageSTR】をかわしトップに浮上。そのままチェッカーフラッグを受け4時間耐久レースを制した。