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“もて耐”

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“もて耐”トップページレポート&受賞者2009年 “オープンもて耐” 8月22日(土)レースレポート

2009年 “オープンもて耐”
8月22日(土)レースレポート

“もて耐”マスターズを制したのは、『#95 BOON!Companion!』

#95 BOON!Companion!

BOON!Companion!が600ccで“もて耐"初優勝!

ツインリンクもてぎのスーパーライセンスを持つ、いわば選ばれたライダーによって争われる“もて耐マスターズ”決勝レースを8月22日(土)に開催した。朝方まで降っていた雨は、フリー走行が始まるころには上がり、各チームがグリッドに着くころには路面はドライコンディションとなっていた。

サードグリッドから好スタートを見せた【#24 2りんかんRT&DFR】がホールショットを奪い、【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー】、ポールポジションからスタートした【#10 WITH ME RACING】、【#95 BOON!Companion!】、【#19 浜松エビスM、FCB&RC30】と続き2コーナーをクリアしていく。その後方には15番手グリッドからスタートした【#30 RC30&BLUE EYES】の宇川徹選手がつけ、オープニングラップを2番手で戻ってくると、2周目にはトップに浮上、そのままレースを引っ張っていく。「最初は、いいところを見せたかったので、できればオープニングラップでトップに上がりたかった」と宇川選手。1987年型VFR750R・RC30ながら、並み居るリッタースーパースポーツを引き離しトップを快走。元MotoGPライダーの実力を見せつけた。2番手には【#10 WITH ME RACING】が浮上し、【#95 BOON!Companion!】と続いていく。

1時間を経過すると、ほとんどのチームが給油のためにピットイン。ここで好燃費を生かしてスタートから1時間10分を走行した昨年の優勝チーム【#135 Tras&elf Racing】がトップに立つ。2008年の再現なるかと思われたが、レース中盤にマシントラブルで順位を下げてしまう。

午後からは太陽が顔を出し、さらに気温は上昇。この暑さの影響からか4時間半が経過したころ、S字コーナーで転倒したマシンがコース上に残ってしまったことからセーフティーカーを導入し、フルコースコーションとなる。この時点で、気温36度、路面温度51度という真夏の耐久レースらしい気候となっていた。

【#10 WITH ME RACING】や【#2 2りんかんR.T】【#67 ライディングスポーツ&ファイヤー】などトップを争うチームにトラブルが発生し、順位を下げると、レース中盤辺りからトップ争いは【#37 フリーウェイ + アプリリア】と【#95 BOON!Companion!】の2チームに絞られていく。

残り50分となったところで【#95 BOON!Companion!】が最後のルーティンのピットイン。この間に再び【#37 フリーウェイ + アプリリア】がトップに立つ。

【#95 BOON!Companion!】がピットアウトした時点で、トップを走る【#37 フリーウェイ + アプリリア】との差は約28秒あったが、ピットアウト後3周目で2分03秒台に入れると【#95 BOON!Companion!】は、あっという間に、その差を詰めトップを奪い返す。その後も【#95 BOON!Companion!】は2分02秒台〜03秒台でコンスタントに走り【#37 フリーウェイ + アプリリア】を引き離し、そのままチェッカー。183周を記録した【#95 BOON!Companion!】が“もて耐マスターズ”を制した。「作戦はまったくなかったんですよ。ガス欠のランプが点滅したらピットに戻るというだけですね」と上田隆仁選手。

一方、3位争いは劇的な幕切れとなった。残り30分というところで3番手を走っていた【#30 RC30&BLUE EYES】がピットイン。【#12 リアリティーMPヤジマRT】が3番手に浮上し、【#2 2りんかんR.T】が4番手で追う。ラスト2周というところで、【#12 リアリティーMPヤジマRT】と【#2 2りんかんR.T】の差は約12秒だったが、ラストラップに入ったとき、その差は6秒に縮まっていた。「もしかしたら、前に見えるのが#12か?」と思った岡田信幸選手は、そのままペースアップ。ダウンヒルストレートで、そのテールを捕らえると、90度コーナーで【#12 リアリティーMPヤジマRT】のインに入り3番手に浮上。7時間過ぎに【#2 2りんかんR.T】が3位表彰台を獲得した。