11月8日(日)開催:木漆工芸作家 松崎 融の「木と親しむ木工講座」レポート

カテゴリ:プログラムレポート

11月8日、雨足が早まり、朝からあいにくの天気でしたが木工講座が開催されました。

教室が始まる前、前回彫り上げた器に、松崎先生が漆を塗ってくださった作品

手にとって見ると・・・

「うわぁ、きれいねぇ」

部屋に声が広がります

漆を塗るとやっぱりまたそこには作品に花が咲きます。

前回、「迷走中・・・」とおっしゃっていましたが

どうやら迷走期は脱出された様子

面を削り上げて浮き出てきたラインがまた一段とおしゃれです

今回で「お盆」を彫り上げたいところ・・・

先生からも

「今日でしあがりだよね?」

なんて朝から声をかけられ、最後の一手の加え方を先生から伝授されています

前回お椀が彫りあがったので、今日は新たに小皿づくりに挑戦!

6枚作るということ

一枚先生がイメージで彫ってみると・・・

さらにイメージが膨らんだようです

彫り方をどうしたらイメージどおりになるか・・・

悩んだときには先生にアドバイスを!

すると周りの皆さんも一緒に集まります

先生の言葉に耳を傾けながら

先生の指先をじっと見つめて


「先生は簡単に削るけれど、あれをどうやって自分でやるかなのよね・・・」

なんて話をしながら

一人ひとりがじっくり取り組む時間

穏やかな時間が流れます

ちょっと冷えてきた11月の天気

寒さなんか感じない様子

「(このお盆を)持つときにさ、ちょっとここを削っているだけで、持った瞬間に指が入ると
持ちやすいんだよな・・・」

ほんの小さな気遣いを

作品の小さな場所に込めること

その、ほんの小さな削り部分が

作品に大きなぬくもりをもたらします

参加者も私も思わず納得

ノミを木槌で打って大胆に削ったり

カンナで繊細に削ったり

手道具を使うその指先に

手道具を扱って作るその先の作品

「夢中になる」

この時間こそ

日頃感じられない爽快感のようです

日頃のストレスも解消できるようです

あっという間に過ぎる時間

この日の先生から参加者へのお話

「ものを作るってさ、人に考えを聞いてるだけじゃ、つまらないんだよね・・・

 自分がどんな作品を作りたいか、自分がどんなふうにしたいか

 それを自分の頭で考えて作らないと、ちっとも楽しくない。

 ものを作るには、まず、自分がどう作りたいかを言葉で言えなきゃ…」

先生のお話は続きましたが、

作りたいものがあるということは、日頃から自分の生活の中で、

実際に物に触れながら、その感触を感じているか、ということ

それがあるから、自分で作るときに

「このお皿に〇〇を乗せて出そう」

など、相手を思いやる気持ちが生まれるのだと思いました

ものづくりの奥深さ

先生の言葉から、またひとつ伝えられたのだと思います

木工講座は月に1回開催されています。

いつでもご自由にのぞいていただけます。

ノミなどを使ったことがない方、ぜひ、体験にいらしてください

こればかりは、実際に自分で削ってみることで楽しさを体感できるのだと思います

次回はの松崎融の「木と親しむ木工講座」は12月13日(日)です。

ぜひ、ご参加をお待ちしております。

(小瀧 綾)



今回のものづくりスタッフ

講師:松﨑 融(まつざき とおる)

松崎融(まつざき とおる)


プロフィール

1944年 東京生まれ
茂木町在住 木漆工芸作家 国画会工芸部監査委員長
国画会とは : 創立精神である「創作の自由」をモットーに活動する総合美術団体。
毎年春に開催される「国展」は、同団体が開催する。

“一木をくりぬき、漆の着物を着せていく”これが私の仕事です。技術は出来るだけシンプルに、そしてその分自分の思いを沢山込めたそんな仕事をしたいと思います。 漆芸は、長い歴史の中で、現在の様に美しさを極めてきましたが、その一方で、漆本来の強さは忘れられてしまっています。 酸やアルカリに腐蝕しない強さ、長く土中にあっても残っているほどの強鞭さ、私はその強さを前面に出した仕事をしていきたいと思います。
形の美しさを求め、それに強くて美しい衣を着せ、更に人が使うことによって、より一層美しく艶やかになっていく器。力強さの中にも品格を合わせ持つ事、それが私の目標です。

スタッフ

コタ (小瀧 綾)   

Yahoo!ブックマークに登録

このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事をクリップ!

posted by ハローウッズ at

2015-11-16

14:16:01