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写真で振り返る 2008“オートボルテージュ”−後編−
機体をテントから運び出すカストール・ファントーバ。フライトガーデンでは、笑顔を絶やさずファンサービスも心得ていました。彼とふれ合ってファンになった方も大勢いると思います。エンジンランを行うカストール・ファントーバのSu-26M。稼働している計器類はスタティックな状態で見る時とは全く違った雰囲気を醸し出していました。決勝日のトップバッターは、マーティン・アルブレヒトでした。垂直型のマニューバーにタンブルをふんだんに盛り込んで、正確な演技を行いました。
アエロバティックス機には珍しく、黄色と緑を基調としたカラーリングの機体も、紅葉が始まりかけたツインリンクもてぎの自然とマッチしていたと感じました。これまで、スホーイではあまり見られなかったタンブルからコブラへの連続技を多用し、決勝2日目の最高得点を獲得したカストール・ファントーバ。 昨年からの1年間で、フライトの精度がぐんと増した室屋義秀は、マイナスGの掛かるマニューバーを技のつなぎ目に多用していました。
信じられない程、正確に機体を操るルノー・エカーレは、トレーニングフライトの際にコブラからスモールループの連続技も完璧にこなしていましたが、決勝では見ることができませんでした。是非とも決勝で見たいと思っていたのですが、少し残念です。背面飛行からスパイラルクライム、アウトサイドスナップロールで演技を始めたスベトラナ・キャパニナは、女性らしさと、男性顔負けの連続ロールが印象的でした。バンクを入れてグランドスタンド前を通過するスベトラナ・キャパニナは、今年も華麗なフライトをしてくれました。
集合写真での一コマ。今思い返すと、皆気さくで楽しい人達ですね。オープニングフライトの後に行われたエデュケーショナルフライトを終え、グランドスタンド前を通過する室屋義秀、朝の段階では空席もありましたが、決勝が始まる頃にはグランドスタンドは、観客で埋め尽くされていました。今回エキシビションフライトとして、スペインのアルマドラバのライブに合わせてのフライト“Metal Angels”が行われました。オートボルテージュは単なる競技会ではなく、アエロバティックスをより芸術性の富んだものにしたいと考えています。
毎回楽しいフライトを見せてくれたアルファーアビエーションのロビンソンR22のデュオ。 ヘリコプターの世界選手権のチャンピオンでもあります。展示を終え機首を下げて会場に挨拶をした、航空自衛隊百里救難隊のUH-60Jヘリコプター。競技の実況を行って下さったさえばとむさん(右)解説は後藤さん(中)とエアロックのサニー横山さん(左)がイベントを盛り上げてくれました。
グランドスタンド前を飛行するカストール・ファントーバ。ショー的要素を兼ね備えた彼は観客を楽しませてくれました。エルロンロールを行うスベトラナ・キャパニナ。今年はカウルが赤色でワンポイントのアクセントになって写真映えもしましたね。ソロ部門で競われた競技結果は、優勝はルノー・エカーレ、2位カストール・ファントーバ、3位スベトラナ・キャパニナでした。
アワード発表後は全パイロットがステージに上がり、大会の感想を述べていました。パブリックアワード決勝1日目は、ルノー・エカーレが獲得しました。 皆さんの想像を超えるスーパーフライトが印象的でしたね。パブリックアワード決勝2日目は、室屋義秀が獲得しました。 やはりこの人が取りましたね。私も感情移入してフライトを見ましたし、内容もかなり良かったと思います。
  
最後はオートボルテージュを日本にもたらしてくれたモネさんとリンダさんがステージに上がって、パイロット達と記念撮影をしました。  

皆さんは心に残るフライトを堪能していただけましたか?
大会期間中、写真を撮影していた方は是非ともツインリンクもてぎの「エアカーニバルフォトコンテスト」にも応募してくださいね!

残念ながら今大会で一旦休止になってしまう“オートボルテージュ”アエロバティックス日本グランプリですが、再開を望む声をたくさん聞きました。皆さんはもとより、オートボルテージュのビデオを見て以来、この大会を目標としてきたパイロット達が声を大にして「また来て飛びたい!」と言っていたことは忘れられません。世界中を探しても、ツインリンクもてぎのような観戦環境の整った会場は見あたりませんし、何と言っても、世代交代に成功したこの大会は、これからどんどん面白くなっていくはずです。5回のコラムを締めくくるには寂しいですが、ここから巣立って行ったパイロット達は、世界中の空で多くの子供達にアエロバティックスの素晴らしさを伝え、次の世代にその技を受け継いでゆくことでしょう。
また、彼等は日本のファンの事は一生忘れないとも言っていました。特にファントーバは移動の車の中で、「何故、日本のファンの人達はこんなにフレンドリーで親切なの?ヨーロッパじゃあり得ないよ!」と何度も言っていました。彼のラストに魅せた飛行は、大好きな日本のファンに送る感謝のメッセージだったそうです。近い将来、彼等ともてぎの空で再会できることを願いつつ、彼等の飛行安全と更なる飛躍を祈念してこのコラムを終了します。
Amigo, See you next time !

オートボルテージュも幕を閉じ、11月3日にふくしまスカイパークへ向けて離陸する室屋とエクストラ300S。機体の分解作業を中断して、ファントーバ、フィリップ、マーチン達が見送りをした。この離陸が南滑走路でのラストの離陸とならないことを願っています。離陸後、最後の挨拶に西側から南滑走路上をローパスする室屋。

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