
ロシアのスホーイ航空機設計局が開発した革新的な曲技用航空機。スホーイはミグとならぶロシアの航空機メーカー。Su-26が開発されたソ連時代のスホーイOKB(OKBは「航空機設計局」を意味する)は、航続距離は短いが機動力・高速性能に優れた局地迎撃戦闘機の設計開発を専門に担当しており、この Su-26/-31シリーズでもそのノウハウが遺憾なく発揮されている。
S42というコード名で1983年に開発が始まり、翌1984年6月に原型機が初飛行し、そしてSu-26と命名された。信頼性の高い360馬力を発生する星形9気筒ベデネイエフM-14Pエンジン、カーボンファイバーの表皮とステンレストラス構造のコンポジットによって、シンプルで軽量、かつ高い剛性を実現し、登場以来アクロバット機の最高傑作の名を欲しいままにしてきた。Su-26よりも機体強度を向上させ、新たな翼形状を採用したSu-26Mによって一端は完成をみた本機を、さらに40馬力を加えた400馬力のM-14PFエンジンに換装し、コックピット後部など機体の一部に複合材を採用するなどのリファインすることで更にパワーアップしたのがSu-31。SKS-94という射出座席を備え、さらに強力な420馬力のM-9Fエンジンへの換装、そして翼形状の変更など、断続的に性能向上型が開発されてきた。また、Su-26MX、Su-26M2のように主翼にフェリー用の燃料タンクを増設し、航続距離を伸ばした型も開発されている。
現在も世界トップクラスのパイロットの多くがこのシリーズを愛機としており、2003年に登場した420馬力の強心臓M-9Fエンジンを備え、シリーズ最強とされるSu-26M3を筆頭にSu-26、M、M2、M3、MX、Su-31、Mなどの派生型が存在する。
主脚は軽量化のためにチタンの一枚板。着陸時には板バネ状にしなってサスペンションも兼ねる。大直径のプロペラのため脚は長く、地上ではエクストラより一回り大きく見える。
胴体は、スチールパイプを溶接した基本フレームに一体成形されたカーボンファイバー製パネルを被せる構造。胴体後半部の一部のパネルは樹脂を含浸させたカンバスなども使われている。

青がSu-26M、赤がSu-31。背面のレザーバックが廃止されてキャノピーがティアドロップ型になり、後方視界が向上したほか、尾翼舵面が大型化している。
| Su-26 | Su-26M | Su-26MX | Su-26M2 | Su-26M3 | Su-31 | Su-31M | |
| 登場年 | 1988 | 1989 | 1989 | 1993 | 2003 | 1992 | 1995 |
| 全長(m) | 6.83 | 6.83 | 6.83 | 6.83 | 6.87 | 6.83 | 6.88 |
| 翼幅(m) | 7.80 | 7.80 | 7.80 | 7.80 | 8.20 | 7.80 | 8.20 |
| 全高(m) | 2.78 | 2.78 | 2.78 | 2.78 | 2.78 | 2.76 | 2.76 |
| 主翼面積(m2) | 11.83 | 11.83 | 11.83 | 11.83 | 12.17 | 11.83 | 12.17 |
| 乾燥重量(kg) | 700 | 700 | 740 | 715 | 750 | 730 | 760 |
| エンジン形式 | Vedeneyev | Vedeneyev | Vedeneyev | Vedeneyev | Vedeneyev | Vedeneyev | Vedeneyev |
| M-14P | M-14PF | M-14P | M-14PF | M-9F | M-14PF | M-14PF | |
| エンジン出力(hp) | 360 | 400 | 360 | 400 | 420 | 400 | 400 |
| 超過禁止速度(km/h) | 450 | 450 | 450 | 450 | 450 | 450 | 450 |
| 最大巡航速度(km/h) | 270 | 270 | 270 | 270 | 270 | 270 | 270 |
| 制限加重倍数(G) | +12/-10 | +12/-10 | +12/-10 | +12/-10 | +12/-10 | +12/-10 | +12/-10 |
| 横転率(deg/sec) | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 | 400 |
| 最大上昇率(m/sec) | 18 | 19 | 18 | 19 | 21.5 | 22 | 22 |
| 離陸距離(m) | 120 | 120 | 120 | 120 | 110 | 110 | 110 |
| 着陸滑走距離(m) | 250 | 250 | 250 | 250 | 250 | 300 | 300 |
| 生産機数 | 13 | 3 |
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